某日

カツオ釣り　第８弾


海水温の上昇とともにサメの活性が上がり

釣られたカツオを横取りしていく。

状況は日に日に厳しくなっているようだ。


このパヤオ(気象観測ブイ)も秋には一旦撤去され

そのあとのことは決まっていないようなので

ひょっとするとカツオ釣りができるのも

今シーズン限りなのかもしれない。



シーズン初期はサメ被害も少なく

細めのラインでやり取りしても余裕で獲れたのだが

今は掛けてから いかに速く取り込めるかにかかっている。

ガチガチにしめたドラグで一気に巻き上げるしかなく

カツオに走らせるなど主導権を握られてしまえば

サメの攻撃から逃れることはできない。



サメの追撃を振り切って何とかキャッチ。


オキアミを撒いてもなかなかカツオが浮いてこないようで

みなさん苦戦中。


水深３０ｍ前後を回遊しているようで

表層のオキアミをほとんど食いに来てくれないようだ。


ならば 針の１ｍ上に かみつぶし特大オモリを付けて

仕掛けを沈める作戦。


仕掛けが斜めに入るので 何ｍ沈んだのかわからないが

ラインかシュルシュル〜と走りだした。

サメに食われないよう必死で巻き上げ

何とか身柄確保。



ビンタだった。


そのあとも サメに食われながらも

ポツリポツリとカツオを追加。


時合いらしい時合いもなく

１日を通して釣りにくい状況だった。



本日の釣果　カツオ ４匹　ビンタ




某日

前日のカツオ釣りはサメの猛攻にあって

どの船も何とかカツオの顔が見れた程度だったとのこと。


迷走台風の接近に伴い

風はなさそうだが 雨やうねりには注意が必要。


厳しい１日になりそうだ。


案の定 釣り場に向かう途中と 釣りの終わりころには

ゲリラ豪雨に見舞われてしまった。


パヤオ着。

カツオの群れが食わなくなったことと サメが増えたこと

台風接近のために出船を控えたせいか

船がいない…

最盛期には２０隻３０隻いたのに　

今日は３隻だけ。


ブイのまわりにはエサ取りだらけ。

オキアミを拾うイスズミの大群に混じって

こんな魚も



手乗りカンパチ。

エサ取りの活性がすこぶる高いのに

カツオの姿は目視できない。


釣られるカツオを待ち構えているサメはいっぱいいるというのに。



カツオは時々掛かるのだが

サメの活性が異常に高く　手に負えない状態。


ブイのまわりにサメが３０匹いたとすると

もし船が３０隻で釣りをしていたらサメも分散して

カツオが間引かれたとしても何割かは取り込めるはず。

それが今回のように船３隻だと

サメに取りつかれる割合が格段に増えてしまう。


現に カツオがヒットして

さあ戦闘開始だとリールのハンドルに手を掛けたら

もうすでにサメに食われている。

カツオが掛かって３秒後にはサメに食われているような状況。


奇跡的に サメに見つからずに抜き上げた



小型のカツオ。


サメにぱっくり食われて針切ってくれるならまだしも

サメの口に針が掛かりでもすれば

ＰＥ高切れするかリーダーの結束部分で切れてしまう。

今回は何度もリーダーを結び直すことになってしまった。


アタリは１日を通して２０回ほどあったと思うが

そのうち半数はフックアウト

残りの半数はサメによる横取りといった感じで

コテンパンにやられてしまった。



心配されていた天気だけはよかったのだが

サメの被害は想像をはるかに超えるものがあった。



去年の今頃も似たような状況で

もうカツオは終わったなと思っていたが

８月の中旬に別の大きなカツオの群れが入ってきて

大釣りできた日があったので

今シーズンも去年の再来にならんかなと密かに期待。


こればっかりは 自然相手の釣りなので

釣り人の力ではどうすることもできないのだが。



本日の釣果　カツオ　１匹